血圧の単位mmHgの読み方とは?なぜ水銀が今も基準なのか徹底解説

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血圧の単位mmHgの読み方とは?なぜ水銀が今も基準なのか徹底解説
血圧の単位mmHgの読み方とは?なぜ水銀が今も基準なのか徹底解説
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🎵 血圧の単位mmHgの読み方とは?なぜ水銀が今も基準なのか徹底解説

健康診断の受診票や家庭用血圧計のディスプレイに必ず表示されている「mmHg」という記号。日常的に目にしながらも、いざ声に出して読もうとすると「ミリミリエイチジー?」「水銀ミリ?」と戸惑う人が少なくありません。120や80といった測定値の横に添えられたこの記号には、医学と物理学が歩んできた深い歴史が刻まれています。

デジタル血圧計が主流となった現在も、なぜ「水銀(Hg)」を冠した単位が医療現場で使われ続けているのか。本稿では、「mmHg」の正式な読み方から現場での呼び名、水銀が採用された合理的な理由、そして最高・最低血圧が示す最新の臨床基準値まで、専門的な知見に基づき分かりやすく紐解きます。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「mmHg」の正式名称は「水銀柱ミリメートル」であり、医療現場では「ミリ水銀」や「エムエムエイチジー」と呼称される。
  • 要点2:水銀は水の約13.6倍という極めて高い密度を持つため、コンパクトな器具で生体圧を視覚化できた歴史的経緯から現在も国際基準単位として存続している。
  • 要点3:国際単位系(SI)はパスカル(Pa)だが、計量法上の特例として血圧測定に限りmmHgの使用が公式に認められている。

【徹底解説】血圧の単位「mmHg」の正しい読み方と現場での呼ばれ方

健康診断や病院の診察室で必ず目にする血圧の単位「mmHg」の正式名称は「水銀柱ミリメートル(すいぎんちゅうミリメートル)」です。長さの単位であるミリメートル(mm)と、水銀の元素記号である「Hg」(ラテン語のHydrargyrumに由来)を組み合わせた記号表記となっています。

学校教育や学術論文、公的文書においては「水銀柱ミリメートル」が標準的な日本語名称として定められていますが、実際の医療現場や臨床のカンファレンスでは状況に応じて複数の呼び方が使い分けられています。

医師や看護師などの医療従事者の間では、迅速な情報伝達のために「ミリ水銀(みりすいぎん)」やアルファベットをそのまま読んだ「エムエムエイチジー」という略称が頻繁に用いられます。たとえば「血圧が10ミリ水銀上がった」「上が130エムエムエイチジー」といった口頭表現は、医療従事者の間ではごく自然な日常会話です。

また、物理学の分野では、気圧測定の実験を行ったイタリアの物理学者エヴァンジェリスタ・トリチェリにちなみ、1mmHgとほぼ同等の圧力を表す単位として「Torr(トル)」が用いられることもあります。学術上は厳密に1Torr=101325/760Paと定義されていますが、一般的な血圧測定の文脈では「1mmHg ≒ 1Torr」と見なして差し支えありません。

当時のメディア報道・掲載写真
【検証資料 1】当時のメディア報道・掲載写真(出典:マイナビニュース)

なぜ今も水銀なのか?血圧計の歴史と国際単位系(SI)が使われない理由

現代の家庭やクリニックで使用されている血圧計は、ほぼすべてが電子センサーを用いたデジタル式です。にもかかわらず、なぜ現在も「水銀」を基準とした単位が使われ続けているのでしょうか。そこには流体力学的な必然性と、医学の発展における確固たる経緯が存在します。

19世紀末、イタリアの内科医スコーネ・リバロッチが腕帯(カフ)で動脈を圧迫して水銀柱を持ち上げる血圧計の原型を開発し、1905年にロシアの外科医ニコライ・コロトコフが聴診器で血流音(コロトコフ音)を聞き取る測定法を確立しました。このときに媒体として選ばれたのが常温で液体として存在する唯一の金属である「水銀」でした。

水銀の密度は水の約13.6倍という極めて重い性質を持ちます。もし人間の血圧(約120mmHg)を水柱で測定しようとすると、120mm × 13.6 = 約1,632mm(約1.6メートル)ものガラス管が必要になります。診察室に高さ2メートル近い器具を置くのは現実的ではありませんが、水銀を用いればわずか数十センチメートルのコンパクトな装置で正確に圧力を視覚化できるという物理的メリットがあったのです。

現代の科学界では、圧力の国際単位系(SI単位)として「パスカル(Pa)」または「キロパスカル(kPa)」が広く普及しています。換算すると「1mmHg = 約133.322Pa(約0.133kPa)」となりますが、血圧をkPa表記に改めると「最高血圧16.0kPa / 最低血圧10.7kPa」といった表示になり、過去1世紀以上にわたって蓄積されてきた膨大な臨床データや診断基準値との連続性が損なわれてしまいます。

日本の計量法においても、国際単位系への移行を進める原則のなかで、「生体内の圧力の計量(血圧測定)」に限り、例外措置として現在もmmHgの使用が法的に認められています。

最高血圧と最低血圧の違いとは?収縮期・拡張期血圧のメカニズムと意味

血圧を記録する際、必ず「上」と「下」の2つの数値が示されます。日常会話では最高血圧・最低血圧と呼ばれますが、医学的にはそれぞれ「収縮期血圧」と「拡張期血圧」という明確なメカニズムに基づく名称が与えられています。

心臓は体内に血液を巡らせるポンプの役割を果たしており、一定のリズムで収縮と拡張を繰り返しています。

収縮期血圧(最高血圧):心臓がギューッと収縮し、大動脈へ勢いよく血液を送り出した瞬間に血管壁へかかる最大の圧力を指します。心臓のポンプ力や、送り出された血液を受け止める大動脈のしなやかさ(動脈硬化の有無)が強く反映されます。

拡張期血圧(最低血圧):心臓が拡張して次の血液を溜め込んでいる間、心臓からの押し出しが止まっている瞬間に血管壁へかかっている圧力を指します。このとき血液が逆流しないよう大動脈弁が閉じ、全身の細い動脈(末梢血管)の抵抗によって血圧が維持されます。末梢血管が硬くなったり収縮したりしていると、最低血圧が高くなりやすい傾向があります。

最高血圧と最低血圧の差は「脈圧」と呼ばれ、この差が極端に開いている場合は太い動脈の硬化が進行している可能性を示唆するなど、循環器内科の診断において極めて重要な指標となっています。

活動歴および当時の関連ビジュアル記録
【検証資料 2】活動歴および当時の関連ビジュアル記録(出典:マイナビニュース)

【最新データ比較】血圧測定の正常値と診察室・家庭血圧の基準

日本高血圧学会のガイドラインをはじめとする最新の臨床知見では、リラックスした状態で測定する「家庭血圧」と、病院で測定する「診察室血圧」で異なる基準値が設定されています。診察室では緊張によって血圧が一時的に上昇しやすいため、家庭血圧の基準値の方が「5mmHg低く」設定されているのが特徴です。

血圧分類診察室血圧(mmHg)家庭血圧(mmHg)臨床上の評価・推奨対応
正常血圧収縮期 < 120
かつ 拡張期 < 80
収縮期 < 115
かつ 拡張期 < 75
血管事故リスクが最も低い理想値。現状の生活習慣を維持。
正常高値血圧収縮期 120〜129
かつ 拡張期 < 80
収縮期 115〜124
かつ 拡張期 < 75
高血圧予備軍。食生活(減塩)や運動習慣の見直しが推奨される。
高値血圧収縮期 130〜139
かつ/または 拡張期 80〜89
収縮期 125〜134
かつ/または 拡張期 75〜84
将来的な脳心血管疾患のリスク上昇。生活習慣改善の徹底が必要。
高血圧(Ⅰ度以上)収縮期 ≧ 140
かつ/または 拡張期 ≧ 90
収縮期 ≧ 135
かつ/または 拡張期 ≧ 85
治療対象。医師の指導のもと、生活習慣の修正や降圧薬治療を検討。

公式ガイドラインが示すとおり、収縮期または拡張期のどちらか一方でも基準を超えていれば、その区分として判定されます。日々の測定では、最高血圧だけでなく最低血圧の値にも十分な配慮が必要です。

一般に知られていない盲点とネットの誤解|「水銀機器の全廃」と「単位の存続」

インターネット上のQ&AサイトやSNSでは、「水俣条約によって水銀血圧計が禁止されたのに、なぜ単位だけmmHgを使い続けるのか不自然だ」という疑問や誤解がしばしば見受けられます。

確かに、環境汚染防止を目的とした「水銀に関する水俣条約」の発効に伴い、水銀体温計や水銀血圧計といった水銀添加製品の製造・輸出入は原則禁止となりました。日本の医療機関でも、ガラス管に入った本物の水銀血圧計はほぼ姿を消し、オシロメトリック法などを採用した精密な電子血圧計へと移行しています。

しかし、ここで混同してはならないのは「計測器具自体の材質」と「物理量を表すスケール(単位)」は別物であるという点です。デジタル血圧計は、空気圧センサーで感知した数値を内部チップで計算し、「もし従来の水銀柱血圧計で測っていたら何ミリメートル持ち上がる圧力か」に換算してディスプレイに表示しています。

もし測定単位まで無理にパスカル等へ全面刷新してしまうと、過去の膨大な疫学調査や臨床研究の数値(例:140/90以上が高血圧という社会的合意)をすべて書き換える必要が生じ、医療現場に重大な混乱を招きかねません。機器の安全性向上を図りつつ、診断基準の安定性を保つための合理的な選択として、mmHgという単位体系が守られています。

公の場での発言・インタビュー報道記録
【検証資料 3】公の場での発言・インタビュー報道記録(出典:i0.wp.com)

【実態検証】測定時の心理とヘルスリテラシー|現場目線で見えたリアル

臨床現場において、医師や保健師が直面する大きな課題の一つに「患者の血圧測定に対する心理的バイアス」があります。

代表的な現象が「白衣高血圧」です。病院で白衣を着た医療従事者を前にすると、無意識の緊張や不安から交感神経が刺激され、普段は正常な血圧が150〜160mmHg近くまで跳ね上がってしまうケースです。反対に、病院では正常値を示すものの、職場や家庭でのストレス下で血圧が急上昇する「仮面高血圧」も存在します。

また、家庭測定において「高い数値が出たらどうしよう」と不安を抱えながらカフを巻くことで、測定そのものがストレスとなって血圧が上昇する「測定不安ループ(ノセボ効果)」に陥る方も少なくありません。SNSの健康コミュニティでも「1回測って高かったので焦って5回連続で測り直したら、どんどん上がってパニックになった」という声が多く見受けられます。

血圧は心臓の拍動ごとに変動する動的な生体パラメータです。1回ごとの数十ミリ水銀の揺らぎに一喜一憂するのではなく、朝と晩の決まった時間帯に深呼吸をして安静を保ち、長期的なトレンドを把握する姿勢が不可欠です。

【プロの結論】血圧管理に向き合うべき人・過敏になりすぎないための判断基準

日々の血圧モニタリングを健康維持に活かすためには、自身の体質や心理状態に合わせた適切な距離感を持つことが求められます。

家庭血圧の厳格な記録を徹底すべき人:

  • 40代以降で健康診断において「正常高値血圧」や「高値血圧」を指摘された人
  • 糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病(CKD)などの基礎疾患を抱えている人
  • 脳卒中や心筋梗塞の家族歴があり、早期の予防介入が求められる人

数値に過敏になりすぎず、専門家に測定を委ねるべき人:

  • 1回の測定数値の変動に対して極度の不安を感じ、1日に十数回も測り直してしまう人
  • 血圧計のディスプレイを見るだけで動悸が激しくなる傾向がある人
  • 自己判断で降圧薬を増減・中断しようとしてしまう人

健康管理において重要なのは、数値をコントロールすることそのものではなく、血管の柔軟性を保ち将来の重大な病気を防ぐことです。客観的なデータとして数値を淡々と記録し、解釈や治療方針の決定は主治医に委ねるという「心理的境界線(バウンダリー)」を意識することが、健全なセルフケアの要となります。

【血圧 単位 読み方】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:健康診断の場で「mmHg」をどう読めば恥ずかしくないですか?
A1:正式名称である「水銀柱ミリメートル(すいぎんちゅうミリメートル)」と読めば間違いありません。また、問診などで医師や看護師と会話する際は「ミリ水銀」や「エムエムエイチジー」と表現しても正確に通じます。

Q2:血圧の単位が「cmHg(水銀柱センチメートル)」にならないのはなぜですか?
A2:血圧の微細な変動(1〜2mmHg単位の差)を整数で分かりやすく把握するためです。仮にcm表記にすると「12.0cmHg / 8.0cmHg」となり、細かな血圧変化を捉える際に小数点以下の表記が必要になって視認性や記録の手間が損なわれるため、ミリメートル(mm)が国際的に選ばれています。

Q3:海外の病院でも「mmHg」という単位は同じですか?
A3:世界保健機関(WHO)や各国の国際ガイドラインでも血圧の標準単位として「mmHg」が採用されており、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中の主要な医療機関で共通して用いられています。

まとめ:血圧の単位を知ることで見直す日々の健康管理とリテラシー

血圧の単位「mmHg(水銀柱ミリメートル)」には、1世紀以上にわたる医学の発展と、生体圧を安全かつ正確に捉えようとした先人たちの英知が込められています。デジタル化が進んだ現在もその名称が受け継がれている背景には、積み重ねられてきた膨大な臨床データを守り、診断の信頼性を維持するという極めて現実的で合理的な理由があります。

記号の意味や仕組みを正しく理解することは、単なる雑学にとどまらず、受診票に記載された「120/80」という数値の意味を主体的に捉え直すきっかけになります。自身の血圧基準値を正確に把握し、日々の生活習慣を整える確かな指針として活用していきましょう。 (出典: 血圧 単位 読み方(Yahoo!ニュース)

血圧 単位 読み方
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