赤系の色名前一覧&HEX図鑑|伝統和色から2026年トレンドまで解説
情熱や生命力、祝祭の象徴として人類の歴史とともに歩んできた「赤」。一言で赤と言っても、神社仏閣を彩る鮮明な朱色から、深く沈み込む茜色、熟成した果実のようなボルドーまで、その表情は千変万化です。色彩の選択ひとつで、Webデザインのクリック率が劇的に変化したり、パーソナルスタイリングで見違えるような透明感を引き出したりと、視覚情報において圧倒的な影響力を放ちます。
現在では和洋を合わせた赤系統の色名は1,500種類以上(色彩データベース「irohairo.net」などの集計基準による)にのぼり、日本の伝統色だけでも100色を超える細やかなグラデーションが存在します。本稿では、主要な赤系の色名一覧とHEXカラーコード、混同されがちな色味の違い、色彩心理学を応用した配色テクニックから、イエベ・ブルベ別の選び方までを第一線の現場視点を交えて徹底解剖します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:朱色・茜色・臙脂色などの伝統色からクリムゾン・ボルドーまで、色名ごとの明確なHEXコードと成立背景を網羅。
- 要点2:「ボルドーとワインレッドの違い」や「クリムゾンとスカーレットの判別」など、曖昧になりがちな色彩の境界線を定義。
- 要点3:購買意欲を促す心理効果と配色ロジック、さらにパーソナルカラー理論に基づいた失敗しない実用アプローチを提示。
【保存版】赤系の色名前一覧|日本の伝統色から西洋名・HEXコードまで徹底対比
日本の歴史的な染色技術から生まれた伝統和色と、鉱物や動植物の顔料に由来する西洋の洋名。それぞれが持つ色味の個性は、デジタル上の数値(HEX/RGB)で比較することで、その明度や彩度の差異が浮き彫りになります。主要な赤系カラーの特性を以下の対比表にまとめました。
| 色名(分類) | 詳細・数値データ(HEX / RGB) | 一般的な基準・色の特徴 | 編集部の見解・おすすめ活用シーン |
|---|---|---|---|
| 朱色(しゅいろ) 和色・暖色 | HEX: #EA5532RGB: (234, 85, 50) | わずかに黄みを帯びた鮮やかな赤。鳥居や印泥(朱肉)に用いられる魔除けの象徴色。 | 視線誘導の即効性が極めて高い。アイキャッチや和風モダンなブランディングに最適。 |
| 茜色(あかねいろ) 和色・暗赤色 | HEX: #B7282ERGB: (183, 40, 46) | アカネの根で染めた沈んだ赤。夕暮れの空を想起させる情緒的で温かみのあるトーン。 | ノスタルジーや落ち着きを演出。秋冬のアパレルや高級感あるパッケージに好相性。 |
| 臙脂色(えんじいろ) 和色・深赤色 | HEX: #9E2A2BRGB: (158, 42, 43) | 黒みを帯びた深い紅色。中国の「燕国」から渡来した臙脂糊がルーツとされる重厚な色。 | 伝統校のスクールカラーや格式高いロゴに多用され、知的かつ厳格な印象を与える。 |
| スカーレット 洋名・鮮赤色 | HEX: #EA352CRGB: (234, 53, 44) | 燃える炎のような強い黄み寄りの赤(緋色)。エネルギーと躍動感の象徴。 | スポーツブランドやCTAボタン(購入・登録促進)で突出した視認性を発揮。 |
| クリムゾン 洋名・濃赤色 | HEX: #DC143CRGB: (220, 20, 60) | わずかに青みを帯びた濃く鮮やかな赤(深紅)。コチニールカイガラムシに由来。 | 華やかさとクールな気品が同居。ハイエンドコスメやエンタメのキーカラーに適合。 |
| ボルドー 洋名・暗赤色 | HEX: #6B1724RGB: (107, 23, 36) | フランス・ボルドー産赤ワイン由来。茶褐色を含んだ極めて深く重厚な赤。 | 大人の色気と落ち着き。レザー製品、インテリア、秋冬コスメの定番軸。 |
| ワインレッド 洋名・紫赤色 | HEX: #942343RGB: (148, 35, 67) | 一般的な赤ワインのような、紫みを含んだエレガントで透明感のある濃赤。 | ブルベ肌を引き立てるヘアカラーやドレス、洗練されたWeb背景にマッチ。 |
日本色彩研究所やJIS規格(日本産業規格)が定める慣用色名においても、赤系は染料の調合や原材料によって厳密に区分されています。RGB値やHEXコードを見比べることで、デザイナーやマーケターは意図した世界観を狂いなく画面上に再現することが可能になります。

【色の謎を解明】ボルドーとワインレッドの違いとは?クリムゾンやスカーレットとの識別基準
日常会話やファッションの現場で最も混同されやすいのが、「ボルドー」「ワインレッド」「バーガンディ」の3色です。一括りに「深い赤」と捉えられがちですが、色彩学的なルーツと混色比率には明確な線引きが存在します。
ボルドー(Bordeaux)は、フランス南西部ボルドー産の重厚な赤ワインに由来し、「茶色みを帯びた深い赤」を指します。一方、ワインレッド(Wine Red)は、赤ワイン全般の澄んだ液色をイメージした「紫みを帯びた濃い赤」です。さらに、ブルゴーニュ産ワインに由来するバーガンディ(Burgundy)は、ワインレッドよりもさらに明度が低く、暗紫赤色に近い重厚さを誇ります。つまり、「茶み」が強ければボルドー、「紫み」が際立つならワインレッドと見分けるのがプロの識別眼です。
また、鮮赤色における「スカーレット」と「クリムゾン」の対比も知っておくべき重要なポイントです。スカーレットは、黄みを含んだ鮮烈な緋色(ひいろ)であり、活動的で外交的なエネルギーを放ちます。対照的にクリムゾンは、青みを一滴垂らしたような深い紅(くれない)であり、高貴で内省的な美しさを宿します。この「黄み寄り(ウォーム)」か「青み寄り(クール)」かのわずかな差異が、デザインやメイクにおける調和を決定づけるのです。
赤の心理効果と印象操作|購買意欲を刺激する配色パターンと暖色系カラーチャートの魔力
色彩心理学の観点において、赤は交感神経を刺激し、心拍数や体温を上昇させる生理的反応を引き起こす唯一無二の色です。視覚的に最も前進して見える「進出色」かつ、実サイズより大きく知覚させる「膨張色」でもあります。
商業マーケティングの現場では、この興奮作用と時間経過を早く感じさせる心理効果を巧みに活用しています。飲食店の看板や食品パッケージ(ファストフード、スナック菓子等)に赤が多用されるのは、胃液の分泌を促し食欲を刺激するためです。また、ECサイトのセール告知や「今すぐ購入」ボタンに配される赤は、ユーザーの決断を促し購買意欲を瞬間的にブーストさせるトリガーとして機能しています。
Webやグラフィックのデザイン現場で赤を活かす場合、暖色系カラーチャートを意識した計算された配色パレットが欠かせません。
- コンプリメンタリー(補色配色):赤(
#EA352C)× ディープグリーン(#1B4D3E)
互いの彩度を引き立て合う強烈なコントラスト。視覚的なインパクトを最大化し、視線を一点に集めたいキャンペーンバナーに威力を発揮。 - アナロガス(類似色配色):朱色(
#EA5532)× テラコッタオレンジ(#D97443)× マスタードイエロー(#EBB842)
暖色系で統一することで、親しみやすさ、家庭的な温もり、自然な安心感をユーザーに提供。 - モダン・モノトーン(明度差配色):ボルドー(
#6B1724)× チャコールグレー(#333333)× オフホワイト(#F8F9FA)
赤の持つギラつきを抑え、高級ブランドやラグジュアリーホテルのような洗練された品格を創出。

【実態検証】サロン現場とSNSで話題!赤系ヘアカラーとメイクのリアルな支持層
都内のトップヘアサロンが発信するカルチャーやSNSのトレンド動向を分析すると、赤系カラーへの支持は一過性のブームを超え、確固たる定番カテゴリへと昇華しています。特に2024年から継続して支持を集めているのが、「チェリーレッド」「カシスボルドー」「メルティワイン」といった、深みと透明感を両立させたニュアンス系レッドです。
大手ヘアサロンの統括ディレクターは、業界専門誌の取材に対し次のように語っています。
「従来の赤髪は『奇抜』『派手すぎる』と敬遠される傾向がありましたが、近年の処方進化により、ブリーチなしでも暗髪の中に赤のベールをまとわせる技術が定着しました。光に透けた瞬間に血色感が宿り、肌トーンを明るく見せる効果があるため、オフィスワーク層からもオーダーが急増しています」
メイクアップ領域においても、赤系アイシャドウのレイヤードテクニックが進化しています。以前のように目元全体に強い赤をベタ塗りするのではなく、透け感のあるシアーなバーガンディを締め色としてキワに細く入れたり、ブラウンベースのシャドウに微細な赤パールを重ねるアプローチが主流です。目元に自然な湿度感と色気を与え、瞳の輝きを際立たせる効果がSNSの美容コミュニティでも絶賛されています。
一般に知られていない盲点|イエベ・ブルベで選ぶ「自分だけの赤」とネットの誤解
ネット上の情報や知恵袋などで散見される最大の誤解が、「私は肌がくすんでいるから赤が似合わない」「赤は派手顔の人専用の色」という思い込みです。色彩学の見地から言えば、「赤が似合わない人」は存在せず、「自分の肌アンダートーンに合わない赤を選んでいる」だけに過ぎません。
パーソナルカラー理論(イエローベース/ブルーベース)に基づき、肌の持つ色素と赤のアンダートーンを正確に合致させることで、肌のアラを飛ばし、顔色を一瞬でトーンアップさせることができます。
- イエベ春(スプリング):黄みを含んだ、明るく濁りのない赤が得意。ポピーレッド、コーラルレッド、朱色がベストマッチ。肌に生き生きとした多幸感をもたらします。
- イエベ秋(オータム):黄みを含んだ、深みと落ち着きのある赤が調和。テラコッタ、茜色、レンガ色、ラストレッド。肌のマットな陶器感を美しく際立たせます。
- ブルベ夏(サマー):青みを含んだ、柔らかな明るい赤やソフトな赤。ラズベリーレッド、ローズレッド、ストロベリー。肌の透明感を引き出し、上品な印象に。
- ブルベ冬(ウィンター):青みが強く、鮮明でクリアな真紅やダークトーン。クリムゾン、ワインレッド、深紅(ルビーレッド)、ボルドー。コントラストがはっきりし、凛とした気品を演出。
【プロの結論】赤を取り入れて魅力が増す人・慎重になるべき人の判断基準
【選ぶべき人・相性が抜群のケース】:
・顔色が青白く見えやすく、自然な血色感や健康的なエネルギーを演出したい人。
・自己主張やリーダーシップを視覚的に提示したいプレゼンテーションや勝負の場面。
・Webデザインや販促物において、競合と差別化を図り、離脱を防いでダイレクトな成約(CVR)を高めたい場合。
【慎重なアプローチが求められるケース】:
・赤ら顔や肌の赤みが気になっている場合(顔まわりに純度の高すぎる赤を置くと、肌の赤みを共鳴させて強調してしまうリスクがあるため、ボルドーやローズ系で中和を)。
・リラクゼーション、睡眠、長期的な集中を目的とした空間デザイン(高彩度の赤は脳を覚醒状態にし続けるため、アクセントクロスや小物などの部分使いに留めるのが鉄則)。

【赤系の色】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朱色・茜色・臙脂色の違いを、視覚的に最も簡単に見分けるポイントは?
A1:色に含まれる「黄み・黒み」の度合いで見分けます。最も明るくオレンジ寄りの黄みを感じるのが「朱色」、夕暮れの空のように落ち着いた温かい暗赤色が「茜色」、最も深みがあり黒みを帯びた重厚な赤が「臙脂色」です。
Q2:赤系のヘアカラーは色落ちが早いと聞きますが、綺麗な色味を保つ方法は?
A2:赤の染料分子は比較的流出しやすいため、カラー施術後48時間は熱いお湯での洗髪を避け、ピンクやレッド系の「カラーシャンプー」を週2〜3回導入するのが極めて効果的です。また、38度程度のぬるま湯で洗髪し、ドライヤー前の熱保護オイルを使用することで色持ちが大幅に向上します。
Q3:Web制作で赤を使うと画面がうるさくなってしまいます。上品に見せるコツはありますか?
A3:純色(#FF0000)のベタ塗りを避け、明度を落としたボルドー系(#6B1724)や、彩度をわずかに調整したコーラルレッドを採用してください。また、画面全体の配色比率を「ベース70%(白・淡色):アソート25%(無彩色・低彩度):アクセント5%(赤)」の黄金比に収めることで、眩しさを排除しつつ極めて洗練された視線誘導が可能になります。
まとめ:赤系の色を自在に操り、日常とデザインに新たな熱量を
古来より人々を魅了し続けてきた赤系の色彩は、単なる視覚記号にとどまらず、感情を揺さぶり、人の行動をダイナミックにドライブする強大な力を秘めています。100を超える日本の伝統色が紡ぐ繊細なニュアンスや、西洋の厳格なカラーコード体系を正しく理解することは、自己表現の幅を広げ、ビジネスにおける訴求力を高める確固たる武器となります。
ヘアスタイルやメイクで自分史上最高の血色感を見つける際にも、Webサイトやブランディングで唯一無二の世界観を構築する際にも、本稿で紹介したHEXコードやパーソナルカラーの知見をぜひ実践的に役立ててください。赤という色の奥深さを味方につけることで、あなたの日常とクリエイティブに確かな熱量が宿るはずです。 (出典: 赤 系 色(Yahoo!ニュース))